無伴奏ヴィオラ・ダ・ガンバ・リサイタル
(ヴィーラント・クイケン独奏 1993録音)



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身体ってすぐになまるものですね〜。

通っているプールが点検のため一週間ほどお休みすることに。
さらに私の仕事の都合もあって、ほぼ二週間泳げませんでした(通常は週二回泳いでます)。
で、再開されたので泳ぎに行ったら、

 「か、体が重い〜!」

私の体重が増えていた、というオチではありません。
単純に筋力がオチていたのです。
普段は1500m泳いでも平気なのに、この日は1000mで退散、それでも翌日は筋肉痛。

中2日で再挑戦、今回は1500m泳ぎましたがやっぱり筋肉痛が。
若い頃は1〜2週間サボっても、ここまで弱体化しなかった・・・はず。
年をとると、筋肉も落ちやすくなるんでしょうか(50歳越えてるしな〜)。
こりゃ筋トレもやらなきゃ駄目かなあ・・・。

さて、筋肉痛にさいなまれる身体を休めながら、このCDを聴きました。

 ヴィーラント・クイケン:無伴奏ヴィオラ・ダ・ガンバ・リサイタル

徹頭徹尾、ヴィオラ・ダ・ガンバ一本だけ、ヴィオラ・ダ・ガンバ一本で勝負っ!
地味といえばこれほど地味な音楽もありません。

しかしヴィオラ・ダ・ガンバのしぶ〜い音色がいいんですねえ、沁みるんですねえ。
高僧が独り座禅を組んでいるような世界
聴いているだけで悟りが開けそうです。
さらに聴いていると寝てしまいます(←それ悟れてない)。

 アーベル:5つの小品 より 第1曲 (アルペジオの連続が心地良い)
 

ヴィオラ・ダ・ガンバの音は、人間の声に近いと言われているそうです。
もちろん女性ではなく男性、それも大人の声ですね。
そういえば私は、会議や講演で大人の男の人が話すのを聴いていると、数分で寝てしまうという特技を持っています。
ヴィオラ・ダ・ガンバ聴いて寝てしまうのも当然ですね、うんうん(←納得するなよ)。

 シェンク:ソナタ「ドナウ河のこだま」 より アリア (沁みる・・・)
 

収録曲はすべてバロック時代のヴィオラ・ダ・ガンバのためのオリジナル曲。
取り上げられている作曲家は、アーベル、オルティス、シェンク、テレマン、シンプソン、ヒューム
テレマン以外はほとんど知られていませんが、みなヴィオラ・ダ・ガンバの名手だったそうです。
楽器がすたれるとともに、作品も名前も忘れ去られてしまったのですね。
当然といえば当然ですがせつないなあ。

 ヒューム:Touch Me Lightly
 

滋養たっぷりの、静かで落ち着いた音楽。

ただただ安らぎます。

 アーベル:5つの小品 より(このCDの演奏ではありません)
 

(2016.5.29)

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