交響組曲「東京」(外山雄三・三枝成彰・石井真木・芥川也寸志)
團伊玖磨/3つのノヴェレッテ



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来月、4日間ほど東京に出張することになりました。
東京、ほぼ1年ぶりだ〜。

新装開店(←違う)した東京駅はぜひ見物したいですね〜。
・・・あ、もちろん出張ですからね、仕事はしっかりやりますよ。

夜は時間がとれそうなので、コンサートにでも行こうかなあ。
「ぶらあぼ・コンサート検索」で調べましょう。
・・・ええ、仕事はそれなりにやってから。

家でのカクテル作りの参考に、バーも回りたいなあ。
「バーNAVI」で下調べしてと・・・。
・・・いちおう最低限の仕事をテキトーに片付けたあとでね。

ソウデ〜ス、ロウで作った食品サンプルと、アキハバーラ、ツキジ・マーケットも見逃せまセ〜ン(←おまえは外国人観光客か)

・・・こうなりゃ仕事は手抜きでちょちょいと・・・


  コラー!!


・・・何かに怒られてしまいました。
お、お土産買って帰るから怒らないください〜〜〜(←そういう問題か!)


さて話は変わって1986年、FM東京は、開局15周年を記念して、
外山雄三、三枝成彰、石井真木、芥川也寸志という日本を代表する4人の作曲家に
「東京」にちなんだ曲を依頼、交響組曲「東京」を作る企画を立ち上げました。

この組曲が、昨年ついにCD化されました。
それでは、聴いてみましょう。

第1楽章:外山雄三「こもりうた」
  幻想的な響きの中に「かごめかごめ」「江戸子守歌」を引用する曲。
  「管弦楽のためのラプソディ」の二番煎じみたいな感じがひっかかります。ちょっと安易じゃない?
  5分足らずであっさり終了。 

第2楽章:三枝成彰「Summer」
  作曲者は、「今回の私の作品は、まさしく二人の偉大な作曲家(チャイコフスキーとワーグナー)への挑戦である」と述べています。
  ・・・「東京」関係ないんかい!!
  オーケストラを存分に鳴らした豪快な曲ではあります。大河ドラマの合戦シーンに合いそう。

第3楽章:石井真木「秋のヴァリアンテ」
  これは美しい曲。 ほのかに和風な響き、秋らしい静かな抒情。
  適度に現代音楽風でありつつ、難解すぎず、耳に心地良い。
  コーダ部分でロマンティックなメロディを綺麗に歌って終わります。

第4楽章:芥川也寸志「Allegro Ostinato」
  いかにも「芥川印」の無窮動作品。 
  元気でにぎやかで、景気の良かった時代、昭和の東京の雑踏(知らないけど)を連想させるようです。
  響きも日本的でユーモラス、作品の趣旨に沿って手堅くまとめられています。

 

全4曲で24分程度と、長すぎないのは良いです。
つぎつぎ目先が変わって退屈せずに聴けます。
ちなみに、ひとつの作品としてのまとまりは全くありません。
さて、これで東京出張の準備はばっちりだぜ!(←違う)


CDの余白には、團伊玖磨のピアノ曲「3つのノヴェレッテ」が収録されています。
後期ロマン派風の20分を超える力作ですが、多彩な交響組曲のあとで聴くとやや単調。
オーケストラ・パートを加えてピアノ協奏曲にして欲しかった、とか思っちゃいます。

(2013.3.21.)

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