橘いずみ/どんなに打ちのめされても(1993)
橘いずみ/太陽が見てるから(1994)

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有名な数学上の概念に、「無限ホテル」というのがあります。

「部屋数が無限のホテルがあるが、たまたま今日は無限の宿泊客で満室。
 ところが新たな客が来て、ぜひ泊めてほしいとのこと。 さあどうする?」

答えは、1号室の客に2号室に移ってもらい、2号室の客に3号室に移ってもらい、
n号室の客に(n+1)号室に移ってもらう、です(部屋は無限なので)
そして新しいお客には、空いた1号室に泊まってもらえばよいのです。

それでは、すでに無限の宿泊客で満室の「無限ホテル」に、さらに無限の客が押し寄せてきたら?
答えは、すべての宿泊客に、今泊まっている部屋番号×2の部屋に移ってもらう、です。
すると奇数の部屋がすべて空きます。
奇数は無限にあるので、さらに無限の客を泊めることができるのです。もうかりまっせ。

でも無限の客に部屋を移ってもらっているうちに、夜が明けてしまわないんでしょうかね・・・。
というか、そもそも無限にある部屋が満室って?? 
考えていると混乱しますが、この話を聞くたびに私が思うのは・・・

 無限CD棚がほしいっ!

・・・です(結局そこかい!)

さてこのたび何度目かの収容能力の限界を迎えましたわがCD部屋、別名「魔窟」
聴かなくなったCDを選んで中古屋に売りに行くことにしました。

うーむ、どれを売ろうかな〜(CDを物色)。
おお、橘いずみだ。十数年前によく聴いたなあ。
今はどうしているんだろう・・・調べると、結婚して「榊いずみ」になって、元気に活動しているようです。

よかった。

「失格」を最初に聴いたときは衝撃でした。
なんという赤裸々で痛い歌詞、でもなんという高い完成度。
ゴツゴツしたラップ風部分を経て中盤にふいに滑らかなメロディを挿入する構成も天才的。
そしてパワフルなサウンドと張りのある歌声。

 

「バニラ」も同じ路線の曲ですが、さらに洗練されていて、いま聴いても全然古くないです。

 

数年後に椎名林檎が出てきたとき、橘いずみに似ているとちょっと思いましたが、
期待されるキャラクターを巧みに演じている雰囲気の椎名林檎に対して、
橘いずみはあくまでも素のままの自分を、むきだしの感じ。
これじゃ長続きしないだろうと思ったものですが、意外に息長く活動されているようで、よかったよかった。

 
というわけでこれはやっぱり売るわけにいきません。
ニュー・アルバムも買ってみようかな(←まだ買うんかい!)

CD、全然減りません・・・。

無限の話をもうひとつ。
0と1の間には、無限の数があります(分子より分母が大きい分数はすべてそうですね)
そして0と2の間にも、やはり無限の数があります。
では、0と1の間にある数と、0と2の間にある数は、どちらが多いでしょう?

答えは「同じ」です。 1対1対応するからなのですが、フシギですねー。

(08.3.22.)
 

ベスト・アルバムも出てます

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