ロドリーゴ・イ・ガブリエーラ/激情ギターラ!
Rodrigo y Gabriela
(2008)
Amazon.co.jp : 激情ギターラ!(初回生産限定盤)(DVD付)
Amazon.co.jp : 激情ギターラ!(通常盤)
HMV : Rodrigo y Gabriela (国内盤)
HMV : Rodrigo y Gabriela (輸入盤)
Tower@jp : Rodrigo y Gabriela
暑さ寒さも彼岸まで。
というわけで、めでたく春になりましたが、発売されたばかりのこのアルバムを聴いたら、春を飛び越していきなり真夏になっちゃった気分ですよ。
メキシコ出身で、ダブリンを本拠とする男女ギター・デュオ、ロドリゴ・イ・ガブリエラ Rodrigo y Gabriela。
アコースティック・ギター2本のみ、ベースもドラムスも使いません。
パーカッションのような音がしますが、これはギターの胴を叩いているのです。
もちろんヴォーカルもなし。ギター2本で勝負。
聴きだすともう止まりません。
マリアッチ、フラメンコ、ジプシー・ギター、ロック、ジャズ、ケルティック・ミュージック、津軽三味線(←嘘です)など
いろんな音楽の要素を咀嚼・消化して、超絶テクニックで聴衆を興奮のるつぼに叩き込みます。
熱いです。 理屈じゃないです。
いきなり原初な本能を刺激され、動物的に盛り上がってしまいます。
どの曲も同じに聴こえるのも、いっそ潔いくらいです。
オリジナル曲にまじって、レッド・ツェッペリンの「天国への階段」が収録されています。
私は原曲を知らないので、編曲の妙を楽しむことはできませんが、綺麗な曲ですね。
"Ixtapa"という曲には、ジプシー・ヴァイオリンの名手・ロビー・ラカトシュがゲスト参加、
ジャンゴ・ラインハルトとステファン・グラッペリの再来のような楽しいノリを聴かせてくれます。
そして恐らくベスト・チューンの"Diablo Rojo"、この曲のコード進行って、「ラ・フォリア」と同じじゃないですか?(違うかな)
しかし日本盤のタイトルは・・・「激情ギターラ!」・・・もう少し何とかならなかったんでしょうか、これ?
ま、インパクトあるといえばあるけど。
(08.3.27.)