JUDY AND MARY / THE POWER SOURCE (1997)



Amazon.co.jp : THE POWER SOURCE


親分
:とうとう解散5周年だなー。

ガラッ八:え、あっしたち、コンビ解散でやんすか

:なんだよ、そのうれしそうな口調は、なんだよ、そのは!

:え、いやあー、残念だなあ、と思って・・・。

:ホントかなあ?
  それはともかく、90年代日本の最高のバンドのひとつ、JUDY AND MARY が解散して、今年2006年の3月8日でちょうど5年。

:なーんだ、JUDY AND MARY っていうバンドの話ですかい。 で、どっちがJUDYでどっちがMARYなんで?

:JUDY AND MARY には、JUDYもMARYもいないんだな。
  メンバーは、
   磯谷有希(YUKI) ヴォーカル
   恩田快人 ベース
   浅沼拓也(TAKUYA)ギター
   五十嵐公太 ドラムス 
  の四人。

:ふーむ、みんな、小学校のころ出席番号、早かったでしょうね。

:うんうん、授業では番号順に当てられたりするから、不利なんだよなあ・・・って、関係ないだろ!

:で、今日は何を聴くんで?

JUDY AND MARY は6枚のアルバムを残してるが、どれもみんな良くて・・・。
  ベストアルバムも出てるが、久々に4th アルバム「The Power Source」を聴いてみよう。
  ポップ要素とロック要素が絶妙にブレンドされ、最高傑作にあげる人も多い、円熟の名盤。 たしか250万枚以上売り上げている。

:ではさっそく聴いてみるとしやしょう。

:1曲目「The Birthday Song」、いきなり重心の低いグルーヴが成熟感満点。

「体の染みひとつ残らず覚えてくわ 濡れたらティッシュで包もうよ」って歌詞が、意味深でやんす。
  でも、どこが「バースデイ・ソング」なのか、よくわかりましぇーん。

:2曲目は、シンプルなラヴラヴ・ロックンロールでありながら、
  深くてスケール大きい歌詞が意外なほどブンガクしている「ラブリーベイベー」

 

八:「あたしは寂しがりやで泣き虫 でも心臓はギザギザのプラスティック 気をつけてさわって」
  「LOVE&PEACE 明日は100回しよう その次は1000回笑おう」とか、いい詞ですよね〜。
  そして超有名曲「そばかす」に続くでやんす。

 

「そばかす」は、サウンドはパンク、メロディはポップ、歌詞はガーリー、JUDY AND MARYのすべてを凝縮したような曲だな。
  YUKIは前曲とはガラリと歌い方を変えて、ヴォーカリストとしてフトコロの深いところを見せてくれる。
  TAKUYAのギターがまた面白い。ヴォーカルのバックで、ジャズのアドリブみたいに弾きまくっている。

:これ絶対ヴォーカルより目立とうとしてますね。

:4曲目「KISSの温度」は、80年代・松田聖子風歌謡ポップ。こういう曲が突然現れるのがジュディマリらしいところ。

「太ももの内側で笑う ガイコツもうっとり」って歌詞が、意味深でやんす。
  カリプソのリズムが、ナニゲにトロピカル。

:続く5曲目「Happy?」の壊れかた、絶妙。 破天荒でダイナミックなロックナンバー。

「ご馳走につられて うっかりスカート脱いだ彼女」って歌詞が、意味深・・・ていうかストレートでやんす。

:次の「Pinky Loves Him」は唯一のスローナンバー。 
  アルバムの間奏曲ながら、YUKIの歌唱力がしっかり味わえる佳曲。

7曲目「くじら12号」、歌詞が意味不明でやんすね〜、でも最高に元気でます。

 

サッカー日本代表を応援する曲らしいんだが、さっぱりわけがわからん。 でもとにかく前向きエネルギー満タンの傑作。

八:
「波をこーえて〜」・・・うう、なんか泣けるでやんす。

次の「クラシック」は、TAKUYA得意の半音階進行を多用したメロディが綺麗な名曲。 せつない歌詞もいいなあ。
  直接的な表現を避けて、ちょっと聴いただけでは別れの歌とはわからないような作りになっている。

 

八:9曲目「風に吹かれて」。過ぎた恋を爽やかに振り返る歌でやんすね。

 

親:「クラシック」のアンサー・ソングともいえるこの曲で、気分的にいったん締めくくっておいて、
  つづくラストの10曲目「The Great Escape」は、アンコール感覚。
  
:ストレートでシンプルなロックン・ロール・ナンバー、気持ちいいでやんす。
  
 

:ホントに、10年近くたった今聴いても、言葉を失うほど素晴らしいアルバムだな。

:・・・それだけしゃべっといて、いったいどこのだれが言葉を失っとるんですかい!

(06.3.8.)



2nd album Orange Sunshine(1994)
ポップ・アルバムとしてはこれが最高かも


Amazon : COMPLETE BEST ALBUM 「FRESH」(2006)

最近出たベスト・アルバム。
あれ、「プラチナ」「イロトリドリノセカイ」も入っていないぞ・・・?

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