上松美香/パシオン(PASION) (キング KICC 365)


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Cielito Lindo

CDショップのクラシック・コーナーをうろうろしていると
やたら元気が良くて明るい、ラテンのりの音楽がかかっていました。
どこかで聴いたことがあるような懐かしいメロディの曲ばかり。
楽器は、ハープのように思えるのだけど、なんだかピンピンした音で、一体なんだろうと思ったら、これでした。

年若いアルパ奏者、上松美香(あげまつみか、と読むそうです)のサード・アルバム「パシオン」
「アルパ」というのはスペインから南米に伝わったハープが独自に変化した楽器ですが、要するにハープです。
「インディアン・ハープ」ともよばれ、メキシコの民俗音楽マリアッチには、無くてはならない楽器だそうです。

さて、このアルバム、ラテン・ミュージックのスタンダード・ナンバーをてんこ盛りに詰め込んだ1枚です。
ほとんどの曲、「どこかで聴いたことあるぞ、これ」と思うのですが、曲名はさっぱりわからないんです。不思議だな〜。
「コンドルは飛んでいく」「花祭り」「ラ・バンバ」はわかりましたが)
しかしどれも定評のある名曲ばかり、聴きごたえがありました。いや〜、ラテンっていいもんですね。

上松美香のアルパ演奏が、どのくらいのレベルなのか、私にはさっぱりわかりませんが
若々しい気持ちのいい演奏です。元気一杯、指も良く動いてます(たぶん)。
バックメンバーは最小限に抑え、全曲ほとんどソロに近いアレンジで聴かせてくれますが、ヴォーカルをフューチャーした曲が多少あったほうが良いような気も・・・
とにかく元気の出る一枚です。
冬のホームパーティーのBGMに、こんなトロピカルな音楽を使ってみても楽しいかもしれません。

しかしなぜこのCDをクラシック・コーナーで売っていたんだろう?
ラテン・ミュージックのクラシックってことかな?
楽しい音楽と思わぬ出会いができて良かったです。

(01.12.29.記)


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