Amazon : Bach/Anne Sophie von Otter
<曲目>
・カンタータ第54番 BWV.54より〜「罪に手むかうべし」
・カンタータ第197番 BWV.197〜アリア「満ち足れる愉悦、健やかなる繁栄」
・カンタータ第99番 BWV.99〜アリア・デュエット「十字架の苦しみと」
・マタイ受難曲 BWV.244 第2部〜アリア第47番「主よ、憐れみたまえ」
・カンタータ第30番 BWV.30〜第5曲アリア「来たれ アダムの末なる民」
・カンタータ第35番 BWV.35〜シンフォニア
・カンタータ第74番 BWV.74より〜アリア「何ひとつ私を救うことのできるものはありません」
・カンタータ第12番 BWV.12〜シンフォニア
・ミサ曲ロ短調 BWV.232〜アニュス・デイ
・マニフィカト BWV.243〜アリア(デュエット)「その憐れみは」
・カンタータ第60番 BWV.60〜デュエット「おお永遠、そは雷のことば…われ汝を待ち望む」
・カンタータ第117番 BWV117〜「讃美と栄光 至高の善なる者にあれ」
5月6日はゴールデン・ウィーク最終日。
午後からいつものスポーツクラブに泳ぎに行こうと用意していたら、珍しく上のムスメが、「私も泳ごうかな」。
下のムスメも乗り気になり、初めて3人でジムのプールに行きました。
娘たちは小学校高学年までスイミングを習っていました。
しかし、もうやめてから3年以上になります。
毎週泳いでいる私の敵ではないでしょう。
ここは久しぶりに父親の威厳を見せ付けるチャンス!
「25メートル、クロールで何秒か競争だ!」
私は26秒で泳ぎました。
下の娘は・・・あれ?
22秒!?
上の娘もパワフルな泳ぎでなかなか速いです。
・・・結局、若さのパワーを見せ付けられてしまいました。
娘たちよ、この父を越えて行くがよいわ!!
やれ疲れた。
家に帰って聴いたのは、
現代を代表するメゾソプラノ、アンネ・ゾフィー・フォン・オッターのバッハ・アリア集。
選曲もオッター自身、しっとりやわらか系の曲が多く、聴くだけでプール上がりのお肌がツヤツヤ、うるおうような気がします。
「アリア集」にしては珍しく、デュエットが3曲、四重唱が1曲収録されています。
下世話な話、他の歌手に余分にギャラを払ってでも、これらの曲をやりたかったということですね。
そう思って聴くと、どれもよい曲で、ますますアリガタミが増すような・・・。
聴くだけで寿命が延びそうです。
器楽のみによるシンフォニアも2曲収録されています。
これらも上品で落ち着いた響き、アルバム全体のしっとり感に貢献しています。
「癒し」という言葉を安易に使いたくはありませんが、聴いてるとホントに肩の凝りがほぐれ、筋肉の張りが取れるような気がします。
やさしくて深みのあるオッターの声に包まれる幸福。
地味と言えば地味ですが、エレガントな「大人のためのバッハ」とも言うべき一枚です。
カンタータ第54番 BWV.54より〜「罪に手むかうべし」
マタイ受難曲より〜「主よ憐れみたまえ」
(し、沁みる・・・)
カンタータ第99番より〜二重唱「十字架の苦しみに」
(ソプラノとのデュエット。妙なるハーモニー)
(09.5.8.)