J・S・バッハ:アリア集
(アンネ・ゾフィー・フォン・オッター:メゾソプラノ
モンテルセン指揮 コンチェルト・コペンハーゲン)
(2009)




Amazon : Bach/Anne Sophie von Otter

<曲目>
・カンタータ第54番 BWV.54より〜「罪に手むかうべし」
・カンタータ第197番 BWV.197〜アリア「満ち足れる愉悦、健やかなる繁栄」
・カンタータ第99番 BWV.99〜アリア・デュエット「十字架の苦しみと」
・マタイ受難曲 BWV.244 第2部〜アリア第47番「主よ、憐れみたまえ」
・カンタータ第30番 BWV.30〜第5曲アリア「来たれ アダムの末なる民」
・カンタータ第35番 BWV.35〜シンフォニア
・カンタータ第74番 BWV.74より〜アリア「何ひとつ私を救うことのできるものはありません」
・カンタータ第12番 BWV.12〜シンフォニア
・ミサ曲ロ短調 BWV.232〜アニュス・デイ
・マニフィカト BWV.243〜アリア(デュエット)「その憐れみは」
・カンタータ第60番 BWV.60〜デュエット「おお永遠、そは雷のことば…われ汝を待ち望む」
・カンタータ第117番 BWV117〜「讃美と栄光 至高の善なる者にあれ」


5月6日はゴールデン・ウィーク最終日。
午後からいつものスポーツクラブに泳ぎに行こうと用意していたら、珍しく上のムスメが、「私も泳ごうかな」
下のムスメも乗り気になり、初めて3人でジムのプールに行きました。

娘たちは小学校高学年までスイミングを習っていました。
しかし、もうやめてから3年以上になります。
毎週泳いでいる私の敵ではないでしょう。
ここは久しぶりに父親の威厳を見せ付けるチャンス!

「25メートル、クロールで何秒か競争だ!」
私は26秒で泳ぎました。
下の娘は・・・あれ? 

 22秒!?

上の娘もパワフルな泳ぎでなかなか速いです。

・・・結局、若さのパワーを見せ付けられてしまいました。
娘たちよ、この父を越えて行くがよいわ!!
やれ疲れた。


家に帰って聴いたのは、
現代を代表するメゾソプラノ、アンネ・ゾフィー・フォン・オッターバッハ・アリア集
選曲もオッター自身、しっとりやわらか系の曲が多く、聴くだけでプール上がりのお肌がツヤツヤ、うるおうような気がします。

「アリア集」にしては珍しく、デュエットが3曲、四重唱が1曲収録されています。
下世話な話、他の歌手に余分にギャラを払ってでも、これらの曲をやりたかったということですね。
そう思って聴くと、どれもよい曲で、ますますアリガタミが増すような・・・。
聴くだけで寿命が延びそうです

器楽のみによるシンフォニアも2曲収録されています。
これらも上品で落ち着いた響き、アルバム全体のしっとり感に貢献しています。
「癒し」という言葉を安易に使いたくはありませんが、聴いてるとホントに肩の凝りがほぐれ、筋肉の張りが取れるような気がします。

やさしくて深みのあるオッターの声に包まれる幸福。
地味と言えば地味ですが、エレガントな「大人のためのバッハ」とも言うべき一枚です。

 カンタータ第54番 BWV.54より〜「罪に手むかうべし」
 

 マタイ受難曲より〜「主よ憐れみたまえ」
 (し、沁みる・・・)

 カンタータ第99番より〜二重唱「十字架の苦しみに」
 (ソプラノとのデュエット。妙なるハーモニー)

(09.5.8.)

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