音大出てどうするの? マンガ「音大卒」は武器になる
(大内孝夫・監修 田中マコト・漫画 YAMAHA 2021)



Amazon : 音大出てどうするの?~マンガ『「音大卒」は武器になる』

Tower@jp : 音大出てどうするの? マンガ「音大卒は武器になる」

休日にヤマハの店舗を冷やかしていて目にとまった本。


  音大出てどうするの? マンガ「音大卒」は武器になる


音大に縁もゆかりもない私などが読んでもいいんだろうかと思いながら、おそるおそるレジに持っていくと普通に売ってくれました、ホッ(当たり前)。


 


「音大を卒業しても音楽で飯を食える人は一握り」というよく聞く話が、具体的かつリアルに描かれます。
本書によると音大卒業生の進路で音楽活動(演奏家)はわずか7%、音楽教室などの講師は6%、企業・団体等への就職が27%、教員(音楽の?)が11%とのこと。
なおいちばん多いのは院への進学で33%です(つまり学生を続けるってことですね)。

まあ法学部を出た人が全員法律の仕事に就くわけでもないし、文学部を出た人がみんな文筆家になるわけでもないですが、
音大生は小さいころから毎日練習に明け暮れ、生活のかなりの部分を音楽に捧げてきた人が多いので同列には語れないんですね。


 


ただし本書によると音大生は一般社会でも通用する能力をいろいろ持っているそうです。
小さいころから大人の先生にマンツーマンでレッスンを受けてきたので礼儀作法は身についてるし、年長者とのコミュニケーションにも慣れている。
本番演奏に向けての準備や練習は、社会人に必要な「時間管理能力」を鍛えてくれるし、粘り強く課題を克服する集中力も身につく。
人前で演奏するには度胸がいるからメンタルも鍛えられる。
合奏やアンサンブルで、仲間と力を合わせて共通の目標を達成する経験もたくさん持っている・・・。

 ・・・なるほど、私には欠けている能力ばかりだぜ。 (音大生さんスゴイ)

なので一般企業に就職しても立派にやっていけるというのが本書の主張ですが、
音楽で身を立てることを目標にずっとやって来た人たちなわけですからそう単純に割り切れるものでもなく・・・主人公たちの選択はいかに?

それにしても厳しい世界ですね。
うちの娘たちは音楽の才能が無くて良かったな〜 (ああ、つ、つい本音が)。

なお、本書のマンガを担当している漫画家さんも武蔵野音大卒だそうです。
音大卒の漫画家は、さすがに珍しいのではないでしょうか。

(2022.01.22.)

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