中園孔二 見てみたかった景色(画集 2018)



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2023年6月から、丸亀市の猪熊弦一郎現代美術館で、中園孔二展「ソウルメイト」が開催されています。

 

ご近所さんの私、なんの予備知識もなくふら〜っと見に行きまして・・・。

 頭をガツンとやられたような衝撃を受けました。

なんなんだこの絵は!!

 






中園孔二(1989〜2015)
神奈川県生まれ。高校2年生から本格的に絵画を描き始め、東京藝術大学に現役合格、2012年に卒業。
その翌年「中園孔二展」(小山登美夫ギャラリー・東京)で作家デビューを飾る。
2014年末に山と海に囲まれた香川県の土地柄に魅かれ移住したが、
翌年夏、瀬戸内海をひとりで遊泳中に消息不明となり25歳の若さで生涯の幕を閉じた。

高2から絵を描き始めて藝大に現役合格ってマンガかよ。
おまけに夭折の天才。

なお中園孔二は制作中に昼夜問わずふいと森に歩きにいったり、海に泳ぎに行ったりする習慣があったそうです。

わずか8年の作家人生で600点もの作品を残したといわれる中園孔二
本展覧会は大小取り混ぜて200点以上を所狭しと陳列する大胆なレイアウト。
圧倒的な迫力で見るものを中園ワールドに引きずり込み、簡単には脱出させない仕掛け。

作品のバラエティに驚愕します。
普通は一つの手法で描きはじめたらそれを追求していくのではないかと思うのですが、いろんな手法で描かれた作品が混在してます。
それでいてどの絵にも中園孔二らしさがっしっかり見て取れます。
いつまで見ていても飽きません。
つくづくすごい人です。

2時間くらいかけてじっくり見ました。
図録は現在作成中とのことだったので代わりにミュージアムショップで「中園孔二 見てみたかった景色」を買いました。
見ごたえたっぷりの画集です。
寝る前に眺めると鮮やかな原色が躍動する夢を見そうです。

「中園孔二 ソウルメイト」は、2023年9月18日まで 香川県丸亀市・猪熊弦一郎現代美術館で開催中です →展覧会ホームページ

 2014年の展覧会のプロモーション動画
 


ぼくが何か一つのものを見ている時、となりで一緒になって見てくれる誰かが必要なんだ。




(2023.07.30.)


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