ハチャトゥリアン/組曲「仮面舞踏会」ほか
(キリル・コンドラシン指揮 RCAビクター交響楽団)
(1958録音)


Amazon.co.jp : Khachaturian: Masquerade Suite / Kondrashin

HMV : ハチャトゥリアン/仮面舞踏会 ほか コンドラシン icon


<曲目>
ハチャトゥリアン/組曲「仮面舞踏会」
カバレフスキー/組曲「道化師」
チャイコフスキー/イタリア奇想曲
リムスキー=コルサコフ/スペイン奇想曲



我が家の娘たち(中3、中1)はふたりとも吹奏楽部に所属。

上の娘は、声と態度とガタイが大きいのを見込まれたのか、部長などやっております。
パートはクラリネットです。

先日、後輩の前で「お手本演奏」をしてみせたところ、

 「先輩すごいですね〜、そんな長いフレーズ吹いて、よく酸欠起こしませんね〜」

と、感心してくれたそうです(まあ肺活量あるからなあ)

そこに通りかかった別の後輩、

 「サンケツですかー? あれ、私も一度やったことありますけど、タイヘンですねー」
 「やったことあるって・・・?」
 「重いし、バランス悪いし、怖いですよー」
 「???」
 「えー、知らないんですかー、自転車の二人乗りが2ケツ、三人乗りが3ケツですよー!」

笑いすぎで酸欠になりかけたそうです。
恐ろしいことにその後輩はとくに笑いを取ろうとしたわけではなく、完全なる天然
数々の酸欠ものエピソードを誇る豪傑だそうです。


いやー、帰ってきてこういう話を聞くとストレス解消になりますね。

ついでに、ストレス解消にもってこいのクラシック・アルバムを。


 キリル・コンドラシン指揮のハチャトゥリアン/組曲「仮面舞踏会」ほか 

 ハチャトゥリアン「仮面舞踏会」ワルツ
 

「仮面舞踏会」のワルツは、浅田真央選手が競技で使用して、最近人気の曲。
他に、カバちゃんの「道化師」組曲、チャイコフスキー「イタリア奇想曲」、リムスキー=コルサコフ「スペイン奇想曲」を収録。
よくこれだけ能天気な曲ばっかり集めたなあと思わず感心。
素晴らしい選曲です。

 チャイコフスキー「イタリア奇想曲」
 

 リムスキー・コルサコフ「スペイン奇想曲」(このCDの演奏ではありません)
 (豪華で華麗で能天気、大好き!)

浅田真央が使用した「仮面舞踏会」はパーヴォ・ヤルヴィ指揮の演奏らしいのですが、わたしはキリル・コンドラシンの演奏がサイコー!と思ってます。
ゴージャスな響きの中に垣間見える凶悪な雰囲気がたまりません。

「仮面舞踏会」以外も迫力たっぷりの爆演・快演ぞろい。
50年前とは思えない超優秀録音のおかげもあり、聴けばブラボー、気分は爽快であります。

キリル・コンドラシンはソビエトの名指揮者。
アメリカ人で初めてチャイコフスキー・コンクールを制したヴァン・クライバーンの凱旋公演に付き添って、1958年に渡米。
このアルバムはその際にアメリカで録音されたもの。

寄せ集めの臨時オーケストラを相手に、通俗的名曲を振るという、いわば小遣い稼ぎ的「お仕事」
実際、わずか2日間で録音されています。
しかしコンドラシンは、やっつけ仕事でなく、スケール大きな快演を残しました。

多少荒っぽいところはありますが、イケイケノリノリのこのCD、録音から半世紀が過ぎたいまも、理屈抜きで楽しい演奏として愛されています。

(09.7.3.)


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