ヴィヴァルディ/マンドリンとリュートのための作品集
ロルフ・リスレヴァン(マンドリン、リュート)ほか
 




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スウィートでチャーミングでヴィヴィッドなヴィヴァルディ!

・・・などと横文字並べて煙に巻いたりして。

じつはジャケ買いですがなにか?

ジャケ買いですが、内容はジャケットから想像されるとおり、爽やか&軽やか。
一陣の涼風が吹き抜けてゆくやうな。 ミントの香りがするやうな。
それにしてもタイトルのせいで鎖骨のくぼみあたりが隠れちゃってるのが残念だぜこのジャケット(←オイ)。

ヴィヴァルディの、マンドリンとリュートのための作品をすべて収録しています。
最初の「二つのマンドリンのための協奏曲 RV.532」
いきなり、何がこんなに嬉しいんだろうこの人たちと思ってしまうほど楽しそうな演奏。
マンドリンの音は明るくはじけているし(←撥弦楽器だからはじけているのは当たり前です)、バックの演奏も沸き立つようです。

第1楽章


(このCDの演奏ではありません。ちょっと落ち着いた雰囲気の演奏です。演奏者美人!)

トラック7〜9に収められている「マンドリン協奏曲ハ長調 RV.425」は、なつかしの映画「クレイマーvsクレイマー」で使われて有名になった曲。
私はあの映画のおかげでこの曲と「フレンチトースト」を知ったのでした。

第1楽章


(このCDの演奏ではありません。ムサいあんちゃんですがノリの良い名演奏!))

リュート関係もいい曲ぞろい。
「ヴィオラ・ダモーレとリュートのための協奏曲 RV.540」では、
ヴィオラ・ダモーレ(愛のヴィオラ)という珍しい楽器の音が聞けます。
「愛のヴィオラ!」どんなラヴリィな音なんだいベイビィ、とワクワクしながら聴くと、ちょっと哀愁入った翳りのある音色で、リュートの柔らかく深みのある音とよく合います。
通奏低音にポジティヴ・オルガンも動員、優しく包み込むような音楽となっております。包まれてください。

第1楽章


収録された6曲すべて名演奏というか、天上的な悦楽演奏。 天使のヴィヴァルディ。
ただし、演奏している人はオッサンです、ジャケットのおねいさんが弾いてるわけではありません念のため。

それにしてもnaiveレーベルのヴィヴァルディ・エディション、オシャレで素敵な仕事をしてますねー。

(07.5.23.)



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