上田知華+KARYOBIN/All About KARYOBIN (2018)
(7CD+ブックレット)



Tower : All About KARYOBIN

上田知華+KARYOBINといっても知ってる人のほうが少ないと思いますが、
1978年から82年にかけて6枚のアルバムを発表したポップ・グループです。
なお”KARYOBIN”「かりょうびん」と読みます。
阿弥陀経に出てくる、極楽浄土に住む美しい声で鳴く鳥、迦陵頻伽(かりょうびんが)にちなんでいます。

うっかり「かえんびん」と読まないようにしましょう (読まねえよ)。


このグループ、楽器編成がきわめて独特、チョー個性的、たぶん唯一無二。

 ピアノ弾き語り+弦楽四重奏です、あるいはピアノ五重奏でピアニストが歌うといってもいいです。

もちろん、ピアノ&ボーカルが上田知華です、東京音大ピアノ科出身。
完全にアコースティック・サウンドです。 ギター、ドラムスありません。エレキ系の楽器は使いません(ラスト・アルバムのみ外部ミュージシャンが参加)。
こんな編成でアルバムを何枚も出したポップ・グループは、世界のどこを探してもありません。

 「いや、それクラシックやんか」

と言いたくなりますが、これがきちんとポップスしているのです。
代表曲はこの2曲。

パープル・モンスーン


秋色化粧


80年代にLPレコードを何枚か買い、ライヴにも一度だけ行ったことがある私、つまりそこそこファンでした。
20年くらい聴いていなかったのですが、年をとって懐古的になったのか最近無性に聴きたくなりました。
You Tubeでもいろいろ聴けるけど、やっぱり円盤が欲しい(←こういうところが年寄り)ので、思い切って買ってしまいました!!


  All About KARYOBIN (7CD+ブックレット)


全6作をオリジナル・ジャケットで再現し、初出のライブ音源1枚を加えた7枚組。
アコースティックな編成だからでしょうか、うれしいことにいま聴いても全然古臭くありません。
懐かしいと同時に新鮮な気持ちで聴けます。
改めて思うのが上田知華の歌のうまさ。
音大ピアノ科なのでピアノが上手いのは当たり前ですが、歌も作詞も作曲も・・・・・・天は二物も三物も与えたわけですね。
上田知華+KARYOBIN 解散後はソロで活動しつつ、今井美樹などに楽曲提供しました。
代表曲は「彼女と TIP ON DUO」「瞳がほほえむから」「PIECE OF MY WISH」など (名曲ばっかり!)。

弦楽器奏者は度々入れ替わりましたが、メンバーの中には金子飛鳥、溝口肇など、弦楽器好きなら「おお!」と言ってしまいそうな錚々たる名前が。

昨年(2018年)には「40周年記念コンサート」を開催したそうです。

BGM(←ベートーヴェン「悲愴」3楽章のメロディを借用した美しい曲)


ひとり季節にとり残されて(←インストルメンタル・ナンバーと見紛うほどの長い前奏が素敵!)


カトリーヌへの手紙(←個人的に大好きな曲、メロディが美しい!)


レインコート(←せつない歌詞がいい! イントロのプリペアド・ピアノ風の音が面白い曲)


メロディ(←NHK「みんなのうた」のために書かれた曲)


(2019.09.01.)



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