O・ヘンリー/1ドルの価値・賢者の贈り物 他21編
(芹沢恵・訳 光文社古典新訳文庫 2007年)



Amazon.co.jp : 1ドルの価値/賢者の贈り物 他21編 (光文社古典新訳文庫)


ホントに100年も前の小説か!?


光文社古典新訳文庫から、O・ヘンリーの短編集が出ました。
かつて新潮文庫版「O・ヘンリ短編集(全3冊)」を愛読したなあ。
もう20年くらい読んでないけど・・・、なつかしさのあまりさっそく購入。

いやー、やっぱり面白いです。
「赤い族長の身代金」の誘拐犯のお間抜けぶり。
「甦った改心」のジミー・ヴァレンタインのカッコ良さ!
「最後の一葉」は、やっぱりうるっと来てしまったし(年取ると涙もろくなるぜ)
「警官と賛美歌」の皮肉な幕切れ!
「賢者の贈り物」も、いつ読んでもエエ話ですなぁ。
クリスマスにはみんな、このお話を噛み締めなきゃダメだよ(とくに携帯電話が欲しいとか言ってるウチのムスメ!)

読んだ本の内容をすみやかに忘れることにかけてはちょっと自信のある私ですが、
O・ヘンリーに関しては、意外なほどよく憶えていました。
それだけ印象深い物語ぞろいということでしょうか。
いや、単に若いころ読んだ話は忘れにくいだけかもしれません・・・(言うことが日増しに年寄り臭くなってくるな)

O・ヘンリーは1862年生まれ、1910年没。
ということはこれらの小説が書かれたのは、ほぼ100年前
でも全然古臭くないぞO・ヘンリー。
もちろん新訳の効果もあるでしょうが、そもそも現代的なセンスあふれる作品ぞろい。
気軽に読んで、理屈ぬきで楽しめる23編です。

もっと読みたくなったら、新潮文庫版 O・ヘンリ短編集がおすすめです。 全3冊で46編収録されています。
なお、O・ヘンリーの残した作品は全部で280編ほど。
実質的な活動期間が10年に満たないことを考えると、すごい数ですね。
さらに最近の研究では、未発表作品や草稿を加えると500編にもなるんだとか。 10年足らずで500編!
この人もまた「書くことに憑かれた」人だったのでしょうか。

(07.11.10.)

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