ステファン・グラッペリ/思いのままに・・・
Stephane Grappelly/FEELING+FINESSE=JAZZ
(1962)




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先週、先々週と週末に台風が来たので、今日は久しぶりに天気の良い休日。

ニョウボは、県外で下宿している上の娘(大学生)のところに出かけました。
下の娘(高3)は、日曜日なのに模擬試験です。
受験生は大変だなあ。

というわけで、私はひとり留守番。
じつはこういうことってあまりないのです、なんだか新鮮です。
来年、下の娘が無事大学に受かれば、珍しくもなくなるんでしょうけれど(県外の大学を志望してます)。

ニョウボも下の娘も戻ってくるのは夕方なので、何か夕食の準備をしておくようにとのお達し。
普段あまり料理しない私、こんな時は迷わず「鍋」であります。
夏が終わっていてよかった。
ま、夏なら迷わず「焼肉」なんですが。

「今日のメニューはちゃんこ鍋!」とひとり高らかに宣言したのち、スーパーに買い物に。
野菜やら肉やら買い込んで来ましたよ。
台所で野菜を切ろうとして、ふと思いました。

 「BGMが欲しいな・・・」(←音楽中毒者はこれだから)

CD棚を物色して選び出したのは、

 ステファン・グラッペリ/思いのままに・・・ (Stephane Grappelly/FEELING+FINESSE=JAZZ)

ジャズ・ヴァイオリンの神様、ステファン・グラッペリ(1908〜97)の1962年作品。
軽やかに滑るようなヴァイオリンの音色を聴きながら野菜を切ってると・・・・・・おお、なんだかサクサク調子がいいぞ!
明るく爽やか、なおかつ上品、ステファン・グラッペリ、料理のBGMに最適です!(←料理というほどか?)

それにしても、なんという自由自在さ、名人芸・至芸のきわみ。
すべての弦楽器弾きにとって神様、理想、憧れです。
亡き盟友、ジャンゴ・ラインハルト(1910〜53)に捧げたジョン・ルイス「ジャンゴ」を冒頭に置き、
全編にわたって気持ちよさそうに音の宇宙に戯れるグラッペリ。

 ジャンゴ
 

ラインハルトの代表曲、「雲」「マイナー・スイング」も収められています。

 雲(Nuages)
 

 マイナー・スイング
 

これほどの自在さを手に入れるためには、ものすごい努力と練習が必要に違いないのですが、
苦労は毛ほども感じさせず、鼻歌交じりに弾きあげて一丁上がり、みたいなところがまた凄い。
「マイナー・スイング」も、ラインハルトと共演した有名なヴァージョンと遜色ありません。
グラッペリは何枚か持ってますが、このアルバム、最高と言ってもいいんじゃないでしょうか。

おかげさまで、家族の帰宅に楽々間に合い、美味しく「ちゃんこ鍋」を頂きました。
しかしやっぱり〆にラーメン入れて、そのあと雑炊までするのは、ちょっと食べすぎかなあ・・・げふっ。
塩分摂りすぎだし、ビールも飲んじゃったし・・・また泳がなきゃ。
これだから痩せないのです。

(2014.10.19.)

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