French Chamber Music for Woodwinds(Vol. 1&2)
(CALA 1017 & 1018)


Debussy/Saint-Saens: Complete Chamber Music for Woodwinds

French Chamber Music For Woodwinds, Volume Two

10年近く、しつこく愛聴しつづけているディスクです(1994年リリース)。
タイトルは、「木管楽器のためのフランス室内楽曲集」ですが、
実質的には4人の作曲家の、木管楽器のための室内楽全集です。
第1集はドビュッシーサン=サーンス、第2集はラヴェルプーランク(どちらも2枚組)。

第1集の1枚目、ドビュッシーは、晩年の傑作「フルート、ヴィオラ、ハープのためのソナタ」を中央に配置し、
「ラプソディ」「シリンクス」といった小品群が前後を固めるという、よく考えられたワザアリの配置。
これ1枚だけで見事なドビュッシー・アルバムとして完結しています。

2枚目はサン=サーンス。じつはドビュッシーとサン=サーンスは犬猿の仲だったといわれていて、
この二人をセットにしたのは、ちょっとした悪戯心かな?
サン=サーンスは晩年に「オーボエ・ソナタ作品166」「クラリネット・ソナタ作品167」「バスーン・ソナタ作品168」という
3つの傑作ソナタを書いていて、3曲ともわたし大好きなのです。これらがまとめて聴けるのが嬉しい。
あいだを埋める小品群も、小粋な曲ぞろい、お洒落で贅沢な味わいを存分に鑑賞できます。

第2集、ラヴェル「序奏とアレグロ」「ハバネラ形式の小品(クラリネット版)」の2曲のみで(でもどちらも良い曲)、
残りの1枚と4分の3ほどは、ひたすらプーランクプーランク
やっぱり「近代フランス」で「木管楽器」といえばプーランクなのですね。たくさん書いてます。
「オーボエ・ソナタ」「2つのクラリネットのためのソナタ」「クラリネット・ソナタ」「フルート・ソナタ」
「クラリネットとバスーンのためのソナタ」「三重奏曲
(ob、fg、pf)」「六重奏曲(pf、fl、ob、fg、cl、hr)・・・・
(余談ですがプーランク、弦楽のための室内楽は、「ヴァイオリン・ソナタ」と「チェロ・ソナタ」しか書いてません。
 委嘱を受けて弦楽四重奏曲を書こうとしたことはあり、試演にまでこぎつけたのですが、
 どうしても気に入らず、結局破棄してしまったとか。)
これら定評ある名曲に加え、未出版の劇付随音楽「お城への招待」という小曲集が、なんともチャーミング。

さて、いかにも「おフランスざあます」的な、ほど良く気取った名演奏を披露してくれるメンバーは、
フルートがウィリアム・ベネット、オーボエがニコラス・ダニエル、クラリネットがジェイムズ・キャンベル・・・・
って、全部イギリス人じゃんか!! 

真剣に聴いても、もちろん素晴らしいディスクですが、
たとえば朝のお目覚めに、あるいはくつろぎの時間に、それともお友達との食事時のBGMとして、
いろいろ使えるCDです。

(03.8.11.記)



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