映画「フェリスはある朝突然に」
Ferris Bueller's Day Off
(1986)



Amazon.co.jp : フェリスはある朝突然に スペシャル・コレクターズ・エディション [DVD]

HMV : フェリスはある朝突然に icon

Tower@jp : フェリスはある朝突然に スペシャル・コレクターズ・エディション


驚きました、ジョン・ヒューズ監督が亡くなっていたとは!
ニュースによると、

 「ブレックファスト・クラブ」「プリティ・イン・ピンク」「フェリスはある朝突然に」など数々の青春映画を80年代に送り出し、
 90年代には「ホーム・アローン」の脚本を手掛けたジョン・ヒューズ監督
 家族と旅行していたニューヨーク・マンハッタンで、朝の散歩中に心臓発作に遭い、2009年8月6日(現地時間)亡くなった。
 享年59歳。


59歳・・・まだ若いのに。。。

最近とんと映画を観なくなった私ですが、1980年代にはけっこう観てました(大昔ですなあ)

そのころ観た映画でとくにお気に入りなのが、
ジョン・ヒュ−ズ監督の代表作「フェリスはある朝突然に Ferris Bueller's Day Off」(1986)。
映画館で観て面白かったのでレーザーディスクを買ったほど。
いまでもDVDで、ときどき観かえします。

ストーリーは単純、シカゴに住むフェリス・ビューラーという男子高校生が、仮病を使って学校を一日さぼるというお話。
彼のモットーは
”Life moves pretty fast. If you don't stop and look around once in a while, you could miss it. 
(字幕は「人生は短い、楽しまなきゃウソだ」)

フェリスは病気がちの優等生を装っていますが、じつはサボリの常習犯&知能犯、両親を仮病でだましたうえ、
学校のコンピュータに侵入して出席日数をちゃっかり改ざん。
さらには友人キャメロンの父親秘蔵のフェラーリを拝借。
ガールフレンドのスローアンも早退させて、キャメロンと三人でシカゴの街を遊びまわります。

 Ferris Bueller's Day Off Fan Trailer
 

どー見ても、世の中なめてる生意気なガキなんですが、マシュー・ブロデリックの人懐こい名演技だと、なんだか許せてしまうから不思議。

脚本もよく練られていて、シカゴの街中でお父さんと何度もニアミスしたり、フェリスのサボリを暴こうと校長先生が暗躍したり、
要領のいいフェリスにむかつく不器用な妹ジニーがからんできたりして、飽きさせません。

シカゴ美術館のシーンはとても美しいです。

 ミュージアム・シーン
 

クライマックスはパレードの山車に飛び入り参加、最後は「ツイスト・アンド・シャウト」の口パク&ダンスで大喝采のフェリス。

 パレード・シーン
 

フェラーリをキャメロンの家に戻したところでびっくり仰天の展開があって、
最後は親より早く帰ってベッドにもぐりこめるかどうか、
アクション映画顔負けのスリリングなチェイス・シーンになります。

今回久しぶりに通して観ましたが、いま観ても全然古臭くないのには驚き。
遊ぶこと、サボることにフェリスが注ぎ込むエネルギーに圧倒されます。
仮に私がサボっても、家でグテーッと寝て暮らすだけですね、きっと。
まあ一種のおとぎ話、フェリスは永遠の少年・ピーターパンみたいなものなのです。

いまでも熱心なファンの多い映画で、ファンサイト複数 あります
青春映画史上に残る名作だと思います。

ジョン・ヒューズ監督の冥福をお祈りいたします。

(09.11.10.)

 P.S. こんなCMを発見しました! これ最高!! なんとHONDAのコマーシャルだ! (2015.02.10.)
 
    





「映画の感想小屋」へ

「整理戸棚」へ

「更新履歴」へ

HOMEへ