エステル・ラマンディエ/セファルディーのロマンス(1984)
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エステル・ラマンディエ/セファルディーのロマンス
晴れた休日の午後にこんな音楽を聴いていると幸せな気分で眠くなってきます。
バラが花開く
といっても内容は
バラが花開く 五月が来たから
私の心は暗い 恋の悩みに
ウグイスが歌う 恋の溜息をつきながら
熱い想いが私を殺す 苦しみが増す
なんですけどまあそれはそれとして。
エステル・ラマンディエは1980年代に活動したフランスのシンガー。
ハープをつま弾きながら古い伝統歌を歌います。
ほかにオルガンやヴィオールなども演奏します。
アルバムタイトルはセファルディーのロマンス
1492年、スペインを掌握しカトリック支配を確立したイザベル女王とフェルディナント5世はユダヤ教徒追放を発令、
これによりスペインを追われたユダヤ人を「セファルディー」と呼ぶそうで、エステル・ラマンディエはその血を引いているとも言われます。
このアルバムはセファルディーに伝承されてきた古い歌を集めたもの。
もし日本が沈没でもして日本人が散り散りになったら、子孫たちは「青い珊瑚礁」や「世界に一つだけの花」や「やさしさに包まれたなら」を
歌い継いでくれるでしょうか・・・って縁起でもないな!(なお選曲)
ニーニョ伯爵
全編ひとりで弾き語るのみ、洗練された美声と哀感を帯びたメロディ、いにしえの幻影にいざなわれるようです。
シンプルですが自らのアイデンティティに根差した演奏にはなにか「本当のもの」がこめられています。
やっぱり伝統というのは大事にせんといかんですね〜。
愛しい娘よ (ヴィオールの弾き語り)
(2022.01.15.)