デュティユー/ピアノ独奏曲全集
ジョン・チェン(ピアノ)



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20世紀フランスを代表する作曲家のひとり、アンリ・デュティユー(1916〜)。
長生きな人ですが、ピアノ曲はあまり書いていないよう。
ピアノ独奏曲全集なのに、なんとCD1枚。ほかに連弾の曲が少しあるそうですが。
これはコンパクトでいいなぁ、気に入りました(←気に入るポイントが変です)。 
演奏者は2004年シドニー国際ピアノコンクール優勝者とのことで、達者な演奏です。 音も綺麗。

最初におさめられたピアノ・ソナタ(1948)
ロマンティック&ピアニスティックで現代的で華麗で。
ものすごい名曲ですやんコレ! と思わず関西弁でツッコミ、もとい感動の言葉がもれてしまいました。
ラヴェルがメタリック塗装のハイブリッド・カーに乗って高速道路を蛇行運転しているような曲(なんじゃそりゃ)
とくに第3楽章がカッチョイイです。

 デュティユー:ピアノ・ソナタ 第3楽章
 

やや内省的な(←よくわからんかったな)「3つの前奏曲」を経て、
6曲からなる組曲「波のまにまに」は、フォーレ「ドリー」、ドビュッシー「子供の領分」、ラヴェル「マ・メール・ロワ」
の系譜につながるフランス近代音楽のお家芸、「お子様向けカワイラシイ系小品集」
テクニック的にもそれほど難しくなさそうです(いや私は弾けませんが)
おフランス風のオシャレでアンニュイなエスプリをシルヴプレしてくださいませ。

あとは独立した小品が6曲。
1〜2分の短い曲ばかりで、やや聴き応えに欠けますが、
酔っ払ったドビュッシーみたいな面白い響きがあったりします。

ピアノ・ソナタほどの規模の曲を、もう1〜2曲書いてほしかったなぁ・・・。
あ、まだ生きておられるのでした。 失礼。

(07.5.19.)


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