The Cranberries/Everybody Else Is Doing It, So Why Don't We?
クランベリーズ/ドリームズ
(1993)
我が家のCD棚、そろそろ収納能力の限界です。
狭い書斎に、自作の棚を作っては並べ、並べては積み、積んでは崩れ、いや崩れはしてませんが(崩れそうだけど)、
いままでなんとか対応してきたのですが、もう棚を置くところがないっ! ないったらないっ!
おかしいなあ、なんでこうなるかなあ、CDが勝手に増殖しているとしか思えん。どっかで産卵してませんか。
(自作CD棚は、DIYショップで買った板を「目」の字に組んで釘を打ち、裏からベニヤ板を打ち付けたもの。
簡単で安上がりです。)
かくなるうえは、もう聴かないだろうCDを処分するべく、鋭意検討!!
お、このCD懐かしいなあ、昔よく聴いたなあ・・・。
・・・はっ、われに帰ると小一時間経過してます。
いつの間にか瞑想モードに入っていたようです。
最近、懐かしいものを観たり聴いたりすると心が飛びます。年ですな。
そういえば、これももう長いこと聴いてないなあ。
アイルランドのグループ、クランベリーズのデビュー・アルバム。
ひゃあ、もう14年も前のアルバムなのですね。
ヴァーカルのドロレス・オリオーダンは、敬虔なカトリックの家庭に生まれ、
子供のころから教会の合唱隊で歌とオルガンを担当していたそう。
声を震わせたり、ファルセットを使ったり、わざと濁った地声で歌ったり、さまざまな技巧を駆使しますが、
どこか荘厳で宗教的な印象を与えるのは、そのバックグラウンドのためでしょうか。
それにしても、聴き減りがしないですねこのアルバム。
いま聴いても新鮮というか、ワクワクしながら聴き入ってしまいました。これは処分しないでおこう。
ケルトの伝統を感じさせながら渋く抑制が効いたアレンジ。 内省的な歌詞。
ジャケット写真どおり、モノクロームでうつむき加減の、やや暗い印象を与えるアルバムですが、
通して聴くと、むしろ気分が落ち着いてゆったりしてきます。
意外となごみ系かもしれません。
ヒット曲「ドリームズ」「リンガー」以外にも良い曲がいっぱいです。
2作目からはぐっとポップになってしまったクランベリーズ、それはそれで悪くないですが、私的にはこのデビュー・アルバムが最高傑作。
(07.8.13.)