donne barocche (バロックの女流作曲家たち)
(OPUS111 OP30341)
Amazon.co.jp : Donne Barocche: Women Composers from the Baroque Period
HMV : バロック時代の女流作曲家たち
<内容>
エリザベス=クラウド・J・ド・ラ・ゲール/ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ第2番ニ長調
バーバラ・ストロッツィ/セレナータ「今アポロの胸に抱かれて眠るティティスは」
アリエッタ「私の想い」
ド・ラ・ゲール/クラヴサン組曲ニ短調から前奏曲
アントニア・ベンボ/ソプラノのためのカンタータ「聖母マリアの嘆き」
ド・ラ・ゲール/クラヴサン組曲ニ短調から「2人のフラマン人」
ロサ・ジアチンタ・バダッラ/モテット「悲しまないで」
イザベラ・レオナルダ/ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタニ短調
ビアンカ・マリア・メダ/モテット「音楽に乾杯」
作曲家を女性・男性で分類することに意味があるかどうかは疑問ですが、前期バロックに活躍した女性作曲家のアンソロジーです。
演奏は、bizzarrie armoniche という団体。ソプラノのRoberta Invernizzi がフューチャーされています。
しかしバロック期にこれだけの女流作曲家がいて、その作品がちゃんと残っているということには、少し驚きました。
6人の作曲家の作品が集められていますが、私が名前を聴いたことがあるのはバーバラ・ストロッツィだけでした。
もちろんすべて初めて聴く曲ばかりです。
イザベラ・レオナルダ /ソナタ ニ短調
「女性作曲家」ということを前面に出したCDですが、作曲者の性別にかかわりなく、どの曲もとても良い作品だと思います。
各作曲家の最良の作品をチョイスしたのでしょうか、バロック前期の室内楽作品集として、高い水準のディスクだと思います。
インヴェルニッツィのソプラノは、深味のある落ち着いた声ですし、ソロ・ヴァイオリンのリッカルド・マサヒデ・ミナシも美しい音色を聴かせてくれます。
曲・演奏・録音とも派手派手しいところはありませんが、長く愛聴盤となってくれそうな一枚です。
バーバラ・ストロッツィ/セレナータ「今アポロの胸に抱かれて眠るティティスは」より
(02.2.3.記)