金原瑞人(監修)/
12歳からの読書案内(日本作品/海外作品)
(すばる舎 2005年、2006年)
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12歳からの読書案内 |
12歳からの読書案内 海外作品 |
カタログを見るのは、楽しいです。
もちろん興味のあるジャンルに限ります。
私にゴルフクラブやヨットのカタログを見せても心のメーターの針はピクリともしないです。
しかし100円ショップの商品紹介のHPは、ついじっくり見てしまいますねえ。
本書は、日本作品・海外作品・各100冊、計200冊を紹介した、おすすめ本のカタログです。
監修者の金原瑞人さんは、法政大学教授・翻訳家で、芥川賞作家・金原ひとみの父君。
まず、タイトルの「12歳から」というのが大嘘であります。
選ばれている本、全然「子供向け」でないです。
金原ひとみの「蛇にピアス」も、ちゃっかり載せてるしな〜。
バタイユの「目玉の話」とか、かなりやばいですよ、これ。
しかし「子供向けだから、この程度に抑えておこう」というイヤラシイ遠慮がないところ、むしろ気に入りました。
大体、読む本を年齢で区切るなんて、おかしいのです。
大人が絵本を読んでも良いし、小学生が渡辺淳一を読んでも良いではないですか(いいのか?)。
私も、中学生で「草枕」や「銭形平次捕物控」を読んでる、妙なガキでした。
もちろん読んでもわかりませんでしたが、わからないなりに得るものはあるわけで、妙なオトナになれました。
新潮クレスト・ブックスも岩波新書もメディアワークス電撃文庫も角川スニーカー文庫も、
同じ土俵で紹介されてるのが、なんか痛快。
詩集・歌集が何冊か紹介されているのも、この手の本としては珍しくて、ポイント高いです。
今後の本選びの参考になりそうな、お役立ち本。
え、誰の本選びかって?
もちろん、私のです。
P.S.金原瑞人さん、なんと私が中1の時通っていた中学校の卒業生です(私は中2から転校しましたが)。
私よりちょっと(かなり)年上です。
先輩だったのか。。。