ナタリー・デセイ/「奇跡の声」オン・ステージ
Natalie Dessay Greatest Moments on Stage
(DVD 2007年発売)



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春が近づいているせいか、なんとなく華やいだ気分になる今日この頃、
クラシック音楽ファンにとって「華やか」といえばやはりオペラ
わたしもオペラ好きなんですが、田舎暮らし&勤め人の悲しさ、まだ数回しか実演に接したことがありません。

やむなくDVDで鑑賞となりますが、実は我が家にはまだDVDプレイヤーもレコーダーありません
パソコンのディスプレイで見ています。

それからいまだにTVの録画はVHSテープです。 あ、いま旧石器時代人を見るような目で見ましたね。
レコーダー、何度か買おうと思ったのですが、考えれば考えるほど、どれを買えばいいのかわからなくなりまして・・・。
数え切れないほどの機種があるし、ハードディスクの容量も、
2年前は160G程度が普通だったのが、最近は400Gのが同じ値段で売られてます。
うーむ、待てば待つほど、良いものが安く買えそうな気がする・・・。(←一生買えないぞ)
ブルーレイDVDレコーダーが安くなったら買おうかな。(←気の長い話です)

ちなみにテレビもまだブラウン管です。 あ、いま縄文人を見るような目で見ましたね。
地上デジタル?それ何?の世界です。 もう2011年までこのまま突っ走ろうかと思ってます。

どうせ買っても娘たちに占拠され、自分のDVDなど滅多に観られないことが目に見えてる、というのが買わない一番の理由かもしれません。
いっそ娘たちが嫁に行ってから買うとしますか・・・(←まだ中学生じゃー!)

そんなわけで(どんなわけだ)、パソコンで最近よく観ているDVDがこれ。
人気・実力ともに世界最高のソプラノのひとり、ナタリー・デセイの名場面集。
やっぱりデセイはDVDですねえ。
もとは女優を目指していただけあって、ルックスと演技力も要チェックなのです。

もちろん、歌唱もスバラシイ。 きらめく宝石のような美声と超絶テクニック。
どんなに難しいコロラトゥーラ・パっセージも正確無比、面白いように決まります。
体操選手が難度の高い技をこなすのを観るような、スポーツ的快感さえ感じます。
しかし機械のようではなく、あくまでも生身の人間を感じさせる歌。
いや感じさせるどころか、登場人物の感情が見るものにビンビン伝わってきます。
(もっとも「機械(自動人形)の歌」も含まれていますが・・・。)

このDVDでデセイは、社交界の花形、夜の女王、狂女、少年、自動人形そして網タイツの色っぽいおねーちゃんまで
さまざまな役を歌い演じます。
とくに当たり役である「ホフマン物語」オリンピアのアリアは、
異なる演出による3つのヴァージョンがおさめられていて、それぞれまた違った演技・歌唱。
まさに天性の女優ですね。

 J・シュトラウスU「春の声」
 

 オッフェンバック「天国と地獄」より
 

 

 オッフェンバック「ホフマン物語」より「オリンピアの歌」
 

You Tubeで、何曲か見ることができます。
もちろんDVDの画質と音質には及びませんが、それでもデセイの「凄さ」を味わうには十分。
そして画質や音質を云々するなら、DVDプレイヤーと液晶TVさっさと買えよ、と今日も自分に突っ込むのであります。

(08.3.3.)



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