壇蜜/壇蜜日記
(文春文庫 2014)
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2014/11/8 曇り
壇蜜という人の日記を読む。
どこか湿り気を帯びた文体で淡々と綴られる日常と心象風景。つかみどころがあるようでない語り口はアンニュイな清少納言のようで真似したくなる。
よくコンビニや熱帯魚店やドラッグストアで買い物をしているが、その際堂々と素顔をさらすのかサングラスや付け髭で変装するのか気になった。
読み終わるとダラダラした気分になった。読んで楽しくなる本や悲しくなる本や腹が立つ本はあっても、ダラダラした気分になる本はあまりない。
ことによると日記文学の傑作なのかもしれない。壇ふみは彼女のことをどう思っているのだろう。