ヴィオラ・ダモーレ・ソロ
(Valerio Losito 独奏)



Amazon.co.jp : Viola D'amore Solo

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17〜18世紀に流行しましたが、現在はほとんどすたれてしまったヴィオラ・ダモーレ Viola D'amoreという楽器があります。
「愛のヴィオラ」という意味、楽器に「愛」とは、誰が名付けたか知りませんがロマンティックですねえ。
まさか直江兼続じゃないよねえ・・・(←阿呆か)。


        


ヴィオラ・ダモーレはヴァイオリンに良く似ていますが、弦は6ないし7本、胴の中に同じ本数の共鳴弦が仕込まれていて、
演奏弦を弾くと共鳴弦が共鳴し、残響の多い独特の甘い響きを奏でます。

これは、そんな珍しい楽器のために書かれたオリジナル曲(あるんだ)を集めたディスク。

冒頭、ヴィオラ・ダモーレでグレゴリオ聖歌が奏でられ、それに教会の鐘の音がかぶさるというみごとな演出に、いきなりもっていかれました。
あとは、17〜18世紀に書かれた無伴奏作品が続きますが、肩の凝らない楽しい曲ばかり。
1〜2分の短いトラックが多く、退屈する暇もありません。
物珍しさで買ってみたヴィオラ・ダモーレ初心者の私でも抵抗なく聴くことができました。
無伴奏なので、珍しい楽器の音を純粋に味わえるのも良いですね。

この楽器の音、乱暴に言えば、ヴァイオリンにエコーをかけたようです。
風呂場でヴァイオリンを弾いても同じ効果が得られる気がするのですが、どうでしょう。
もっとも風呂場で弾いたら楽器が湿気でやられてしまいますが。

 

収録時間は65分以上、ふんわりと柔かい独特の響き、甘く素朴なメロディ、素晴らしいCDです。
でもずっと聴いていると、残響残響エコーエコーでワンワンしてきて、ちょっとウザくなってきます。
とくに重音が続いたりすると少々やかましい。
ちょっと押しつけがましいんじゃないのこのは、みたいな印象もかすかに。
しかし愛とは決して後悔しないこと、がんばって聴き通しました。
やはりヴィオラ・ダモーレの音って独特で魅力的です、ほかの楽器では味わえません、これからもときどき聴きたくなるかも。

なお、ヴィオラ・ダモーレのヘッドの部分には、目隠しをした女性の頭部が彫刻されているものがよくあるそうです。
「愛は盲目」というシャレなんだそうで・・・うーん、座布団一枚!

(2014.11.12.)




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