バッハ/幻想曲集(アンドレアス・シュタイアー)
(1988録音)

Amazon : バッハ:幻想曲集
お客様を自宅の応接間にお招きして、とっておきの紅茶を入れ、
「なにか音楽でも・・・そうそう、バッハのチェンバロなどいかがですか」
と言ってこのCDを大音量でかけたら、お客様はおそらく紅茶を吹いてひっくり返ること請け合い。
是非やってみましょう (やめい)。
ファンタジー イ短調 BWV922
これはバッハの「幻想曲(Fantasien)」を集めたアルバム。
知られざる作品が多く、有名なのは「半音階幻想曲とフーガ BWV903」くらいですが、どの曲も魅力的です。
特筆すべきはアンドレアス・シュタイアー(1955〜)の過激な演奏スタイル。
バッハの曲をどれだけアグレッシブに弾けるか、その限界に挑戦しているんじゃないかと思うほどで、
「ほとんどロックじゃね?」と言いたくなる瞬間がここにもあそこにも。
この人、あの古楽過激派集団 ムジカ・アンティクワ・ケルンのメンバーなので当然といえば当然ですが。
半音階幻想曲とフーガ BWV903
おとなしめの曲もなくはないんですが、アップテンポ作品のアグレッシブ・パワーが全部持って行ってしまいます。
じつはバッハは短気で怒りっぽい性格であったといわれていて、案外自分で弾くときはこんな感じでガンガン弾いてたかも。
アルバム最後を飾るのは「幻想曲とフーガ BWV906」
フーガが未完のため後世の補筆で演奏されるのが普通だそうですが、シュタイアーはバッハの真筆とされている箇所まででいきなり中断します、過激だわ〜。
おもわず「え?」と腰が浮きますが、不良品ではありません。
幻想曲とフーガ BWV906 (未完)
バッハのチェンバロ曲でヘドバンしたり踊り狂ったりしたい方にオススメです
(いねえよ)。
(2026.04.12.)