アン・バートン/ブルー・バートン バラーズ&バートン
Ann Burton/Blue Burton  Ballades&Burton
(1967、1969)


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Amazon.co.jp : ブルー・バートン Amazon.co.jp : バラード&バートン
Tower@jp : ブルー・バートン Tower@jp : バラード&バートン


いつの間にかすっかり秋。
日も短くなりました。
私の職場はビルの中の、外が見えない場所にあります。
先日、仕事がちょっと早く終わり、午後5時45分に玄関を出ると・・・・・・うわ真っ暗!
日暮れはこんなにも早くなっていたのか。

そういえば最近、太陽を見るのは朝の出勤時だけです。
それも自動車通勤なので、たいして日光に当たりません。
これって健康に良いのかな悪いのかな?
植物ならば光合成ができなくてたちまち栄養失調です。

そこで11月1日(土)〜3日(月)の三連休は、しっかりお日様を拝んで光合成しよう(←違う)と思ってたんですが、なんと三日とも曇り&雨!
気分はもう隠花植物じゃなかった日陰者であります。

しかし、秋の夜長も悪くないもの。
ひんやりした空気は心地よく、隣の神社からは虫の声も聴こえてきます(はい、田舎です)
抑えめの音でアン・バートンなどかけると、うーむ、なんとも心地良い。

アン・バートン(1933〜1989)は、オランダ生まれのジャズ・シンガー。
適度な湿度を帯びたアルト・ヴォイスは、温かくやさしいけれどしっかり芯が通っていて、
ツヤツヤでコシコシの、エッジの効いた打ち立てうどんのよう(はい、うどん県民です)。
ちなみに「エッジの効いたうどん」というのは、最近うどん県民が良く使う言い回しです(すでにちょっと下火かな?)。

”ブルー・バートン” ”バラーズ&バートン”は、ともに彼女を代表する名盤。
2枚ともスロー・バラード主体で地味ですが、落ち着いたくつろぎ感がアルバム全体からしたたり落ちる、大人のためのヒーリング・アイテム。
ルイス・ヴァン・ダイク率いるピアノ・トリオ主体のバックが、繊細で控えめながらしっかりした安定感で、バートンの歌を支えます。
リクライニング・チェアに身体をあずけて、バートン・・・じゃなかったバーボン・オン・ザ・ロックなどをちびちびやりながら耳を傾けると、
まさに至福のひとときが得られます。
ただし、うどん食べながらしみじみ聴くのは、ちょっと変だと思いますよ。
え、そんなことするのはおまえくらいだって?

I Can't Give You Anything But Love


It Never Entered My Mind


(2014.11.3.)

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