ベベウ・ジルベルト/De Tarde, Vendo O Mar
(1991)




Amzon.co.jp : De Tarde, Vendo o Mar

<曲目>
(1)"何もきかないで(Nao Me Pergunte)"
(2)"きっと言える(Eu Poss Dizer)"
(3)"海を見ていた午後(De Tarde, Vendo o Mar)"
(4)"少しだけ片想い(Amar Unilateral)"
(5)"瞳を閉じて(Fache Os Olhos)"
(6)"ルージュの伝言(Mensagem Com Batom)"
(7)"やさしさに包まれたなら(Envolvida em Ternura)"
(8)"翳りゆく部屋(No Escuro do Quarto)"
(9)"曇り空(Quando o Ceu Nao Estava Azul)"
(10)"卒業写真(A Foto de Formatura)"



Envolvida em Ternura(やさしさに包まれたなら)

2000年に、"タント・テンポ(TANTO TEMPO)"というアルバムでデビュー、
いまや「新世代ボサノヴァの女王」の異名をとるベベウ・ジルベルト Bebel Gilberto。
ジョアン・ジルベルトの娘でもあります。

そのベベウが1991年に、なんとユーミン(荒井由実)のカヴァー集を録音していたとは!
日本の曲を外国の歌手に外国語で歌ってもらうという、一時流行った企画モノですね。
ユーミンでは、シャンソン風に歌ったもの(フランス語)とか、女性コーラス・グループが歌ったもの(英語)などありましたが、
ボサノヴァ・ヴァージョンは知りませんでした。 しっかりポルトガル語です。
しかも歌っているのは(まだ無名だった)ベベウ・ジルベルトなんですよこれが!

選曲もなかなかに渋いものがあります。
もともとボサノヴァ仕立ての「あの日に帰りたい」を外しているのはひとつの見識でしょうか。
「翳りゆく部屋」「卒業写真」が、素敵なアレンジでちゃんとボサノヴァになってるのにはただ驚き。
どんな曲でもボサノヴァにできるんですね、この人たち。
中島みゆきや美空ひばりもやってみて欲しい・・・(無理だって)

ところで、ユーミンのカヴァーといえば忘れられないのが、椎名林檎の「翳りゆく部屋」。 これ最高。

(08.1.2.)


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