ピエール・バイヤール/読んでいない本について堂々と語る方法
(筑摩書房 2008年)


Amazon.co.jp : 読んでいない本について堂々と語る方法


眼の覚めるような逆説的読書論!
とにかく読め! いや読むな!


読書系ブロガーのみなさまこんにちは。
みなさまは普段ブログで取り上げる本をきちんと読んでおられますか?

もちろん読んでる?

それはいけませんねえ。

今や、本は「読まずに語る」時代ですよ。


そもそも「ある本を手に取り、それを開くということは、それとは別の本を手に取らず、開きもしないことと同時的」 であります。
そして世の中には無数の本があふれています。
読んだ本しか語れないのであれば、
人は書物について、世界について、現実についてどれほどのことを語れるでしょうか?

あるいは「読んだけど内容をすっかり忘れてしまった本」と、「読んでいないけれど内容をなんとなく知っている本」
多少でも語ることができるのはどちらですか?

・・・いやはや、いまだかつてないほどに過激な(そして意外と真面目な)読書論&書物論であります。
もちろん著者は「本を読むな」と言ってるのではなく、
「本の洪水の中で溺れてしまわないためにも、 手当たりしだいに本を読むだけが能じゃないことを知ってほしい」
と言ってるわけですね。
「本に入れ込みすぎて自分を見失った人間」なんてフレーズも出てきます。

「本について語るためには、本を読む以上に大切なことがある」
というのが著者の言いたいこと。
さて、それはなんでしょう・・・?


「読まずに語れ」ば、そこには広大で肥沃な論外魔境が、
ラディカルで刺激的な知(痴?)ワンダーランドが広がっていることでしょう!

なお、言うまでもないことですが、
私は本書を読まずにこのレビューを書いています。

(08.12.15.)


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