Amazon.co.jp : ある日、アヒルバス
<ストーリー>
東京生まれの東京育ち(ただし八王子)の高松秀子(デコ)は
アヒルバスに入社して五年の観光バスガイド。
大好物は「ピノ」。
一筋縄ではいかないわがままなツアー客たちに振り回され、
憧れていた理想のバスガイド・三原先輩は転職してしまい、
新人研修の指導員になったものの教育は遅々として進まない。
デコが「願いのピノ」に託した思いは「ピノの神様」に届くのか。
き、奇跡だ・・・!
今年のゴールデン・ウィークの、5月2日(土)から6日(水)までの5連休、
まるまる休めることになりました。
ここ数年なかったことですっ!
年末年始でもこんなに休めたことはありませんっ!
同僚のみなさん、年寄りをいたわってくれてありがとう、ありがとう!
ああぁ、こうなるとわかっていたら、旅行でも計画したのになあ。
まあ子供たちも部活があることだし、家でゆっくり休むことにします。
ただそのかわり、昨日4月30日は泊りがけで仕事してました。
あんまり寝てません(眠い・・・)。
今日5月1日(金)も普通に仕事しました。
そして連休明けの5月7日(木)もいきなり泊まり仕事です、ひええ。
しかしそれでも五連休は大きい・・・ワクワク。
仕事、決して嫌いなわけではありません。
辛いこと、思うようにいかないことも多いですが、やりがいもたくさんあります。
ただ、昔ほど無理がきかなくなってきたのは事実。
10年前なら3日くらい寝なくても平気・・・と言うのは嘘ですが、
一晩徹夜で仕事することは度々ありました。
今は絶対にムリですねえ、倒れます。
さて、最近好きでよく読んでるのが、山本幸久さんの「お仕事小説」シリーズ。
小さなデザイン事務所を舞台とした「凸凹デイズ」、
社員47人の店舗リフォーム会社「ココスペース」が舞台の「カイシャデイズ」など、
親しみやすいキャラクターの奮闘ぶりがリアリティたっぷり。
異職種ながら「あるよなあー、こういうこと」と、同士を見つけた気になります。
最新作の「ある日、アヒルバス」は、
東京の観光バス会社(「はとバス」がモデルか)のバスガイドが主人公。
ドジガイド・高松秀子の眼を通し、 バスガイドライフの悲喜こもごも(かなり「笑い」方面にシフトしてます)を描きます。
それにしてもバスガイド、なかなか大変な仕事であります。
発声練習、歩き方、お辞儀の仕方、口上の暗記・・・
「これより渡ります中央通りには日本を代表すると言っていい、数々の百貨店が立ち並んでいます。
今宵逢いましょ銀座の街で、名さへあなたをホニャラララ、リフト上がれば星かげ灯かげ、空のサロンの朗らかさ。
『東京音頭』や『青い山脈』の作詞家として知られる西条八十が1935年、昭和10年に書いた歌の一節です。
ホニャララがどこの百貨店かおわかりになる方、いらっしゃいますか?」(333ページ)
このような口上の書かれた「バスガイド教本」を、コースごと・観光スポットごとに暗記して、
笑顔浮かべて流暢にしゃべらなくてはなりません。
お客様の反応を見てアドリブを入れたり、勉強して「自分なりのネタ」を付け加えたり・・・、
もう立派なエンターテイナーですね。
しかも日によって違うコースについたりしますから・・・こりゃ大変だ。
ちなみに「アヒルバス」にはどんなコースがあるかと言うと
「これはお得!東京名所ぐるり旅」 「からだもこころもリフレッシュ!東京ぶらり自然散策」
「少し贅沢ちょっと遠出!日光デリシャス大名旅行」
「ディープな東京でドキドキ!旦那様にはナイショでナイト!」・・・etc
私は、「大阪に負けるものか!江戸前食い倒れ」コースに参加してみたいなあ。
そういえば私の住んでる香川県でも観光バス、よく見かけます。
おそらく「隠れた名店を探せ!さぬきうどん穴場めぐり」とか
「霊験あらたか!四国八十八箇所巡礼ツアー」とかでしょう。
バスの中では、ガイドさんが奮闘しているのだろうなあ。
「ピノ」でもつまみながら、のんびり読みたい一冊。
・・・ところで、「願いのピノ」ってホントにあるんですね。
(09.5.1.)